基本技マニュアル 3 プラモデルのパーツを洗う作業について
ガンプラにとどまらず、ゲームキャラのフィギュア・ガレージキット等のパーツ洗い作業、これには必要派と不要派とがいます。
洗うことでなにがかわるか、変わらないであれば洗う必要がないという・・・ここではなぜ洗うのかも含めて掲載しています。
◆洗ってみよう
パーツ洗いに必要なものは、洗面器、中性洗剤(台所洗剤でOK)、、洗い流せる水道環境、これだけあれば行えます。写っているのはガンダム系のモビルスーツのガンプラ。
まずはパーツ洗いの(私の)やり方の一例を掲載します。
なぜパーツを洗う行為をするのか、一般的な理由です。
プラモデルは、プラスチック原料を2つの金型ではさんで生産します。
実際ははさんだ金型に高圧力をかけてプラ素材を流し込むのですが、
理論はおおむね同じとおもってください
このときに、金型とプラスチック原料とがくっついてしまわないようにするための薬剤(分離剤といいます)を金型に塗布しています。
この分離剤がもし残っていたりした場合、塗装の際にはじかれたり、塗装後あとではがれてしまったりするからです。
・・・・ていうのが、一般的な理由です。
しかし、その分離剤が邪魔をしているせいで塗装がはじかれた、指があぶらぎった、接着剤がはがれた、
なんていう事例はほとんど聞きません。
パーツ洗い、、めんどくさいならパスしても大丈夫のようです。
でも私はガンプラ製作には必ず行っています。
◆洗いかた例
比較的大きめの洗面器(100均で売ってます)に真水を入れ、少量、台所食器用洗剤を入れます。
このくらいの量の水なら、1回「の」の字を描きながら注入する程度の量で。濃すぎるとすすぎに時間がかかってしまいます。
このとき、ペットのいる方は、ワンちゃん猫ちゃんがこの水を飲みにこないように注意!!
写真では床でやっていますが、ペットのいる方は床で行なわない方がいいです。
うちも猫がいて近寄らないようにヨメに押さえてもらいながら、これをやりました
ランナー(枠)についたままパーツをどっぷりと浸けます。HGや1/100、1/60のような大きなものは全部は浸かりませんから、写真のように一部分だけ浸けて、あとで反対側も浸けます。
浸かっていないパーツに洗剤水を手ですくってかけて、かるくなでなでします。向きをかえて浸かってなかった部分を浸けて同じように洗いします。
でもこれでは細部が洗えませんので、細部も洗いたい場合はやわらかめのハブラシを使うのがよいかとおもいます。
決して、スポンジは使わないで。パーツにキズがつきます。
洗い加減は、お母さんがお皿を洗っているような感覚と同じでOKです。そんなに長時間洗いません。
1/144の小さめのパーツなら洗面器にどっぷり沈められるので、沈めて軽く振ってゆすぎます。
こすらなくても、これだけでもいけそうです。
その後、流しっぱなしの水道水で、しっかり水洗いをします。
これを忘れると、ほぼ100%、塗装がはじかれます。だから、これだけは念入りに行なってください。
浴室やシンクでシャワーをぶっかけてもいいです。でもシャンプーやボディシャンプーでは洗わない方がいいかも知れません。
なぜなら、お母さんやヨメさんに叱られるだろうからです。
洗ったあとはしっかり乾燥させます。
私はタオルの上へランナーごとトントンとはたくように水を振り落とし、後でタオルにおしあてるようにしてふいています。くぼみの奥に入り込んだ水はそれどもとれないときがあります。そんなときは冷たい風ドライヤーをアテてとばしています。天日干しや温風はダメです。
◆私がパーツ洗いをすすめる理由
そして冒頭に書いたようにパーツ洗いは必須でも義務でもありません。
洗わなくてもガンプラは組めますし、結局指からでる皮脂がパーツに付着するから意味無しと指摘する方もいます。
私が洗う作業をする理由は,
洗った後の、パーツのすっきり感。
半信半疑の方、やらなくていいっていわれてやっていない方、一度でいいですから、ガンプラでなくても、プラモデルを作る前に、洗ってみてください。
そして、洗ったパーツを手でなでてみてください。
あきらかに手触りが違います。
私はこのキュキュっと感がクセになってしまい、以降、購入したガンプラやその他のプラモデル、あらゆる模型は必ず洗うようになりました。
くりかえしますが、これは義務ではありません。
必須でもありません。
しかし、この行程を時間の無駄とか徒労とか言うのは自由だが、
「無駄だからしてはいけません、そんな人の言うことを聞いてはいけません」、て、
決めつけた上それを他の人におし付けてもよいのでしょうか。
ガンプラでなくったって、プラモデルの製作なんてのは100人いれば100通りのやり方があります。
これについてはすべてのガンプラ別掲載ページに記述しています。
「私の作り方すべてを鵜呑みにせず、自分に合ったガンプラつくりを」と。
自分の主義主張を押し通そうと、最初から「必要だ 不要だ」てきめつけるのは変です。
それゆえ私は、「やるべき」とはいいません。
このページの主旨は「勧め」です。 やるな、やれ、じゃない。
やってみて、不要ならしなくてもいい。 取捨の選択をしてもらえばいい、そう、思っています。
また、このパーツ洗いはバンダイさんの製品クオリティのことをディスっているのでは決してありません。
昨今のような素組みだけでほぼ設定通りのカラーリングで完成できるようなプラモデルを世に送りつづけている、バンダイさんの技術力はすさまじいものだと思っております。
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