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基本技マニュアル ガンプラ上達への近道
かつて開設していたQ&A箱で、ご自身のガンプラレベルを
「私なんて図工の成績最低ですので…」て謙遜される方がおられました。
手先が不器用などを理由にガンプラに手を出さなかった方でした。
学校成績と、ガンプラは、ほとんど関連性がないと思っていいです
あくまで私個人の考え方ですが、
図工や美術の成績が悪いことがガンプラにおよぼす影響は、ほとんどないと、言っても差し支えないでしょう。
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かくいう私も、図工の成績も5段階評価の2、中学の美術の成績も2かよくて3でした。
なぜなら、
私的に面白くなかったからです。
友達の似顔絵とか、町の風景を描くとか、自分のてをモデルに粘土細工するとか。
しかし、もし図工そして美術の授業内容が全てガンプラだったら、成績は低かったでしょうか?
まちがいなく成績優秀・最高レベルのはずです。
そこには、何かに集中してのめり込む、情熱、心踊るワクワク感があるからです。
ただの丸い球体や、どっかのギリシャ彫刻しきりにみて、鉛筆一本で描き写しなんて、ワクワクする生徒はごく少数でしょう。
私はつまらなくてたいくつでたまりませんでした。
大事なのは情熱と、楽しむこと
例えパーツが接着剤だらけになっても、塗装が全然ヘタでも、ガンプラが好き、楽しい、のめり込める…これこそが財産です。ガンプラ上達の王道。
私がガンプラを初めて作ったのは十四歳、中学2年のときでした。
ランナーからは手でもぎとり、合わせ目消しもなし、接着剤はハミだし、それを触ってしまった指で別のパーツを掴んでしまった、アンテナパーツを折ったなんてのは日常茶飯事、見よう見まねでやってみた塗装のは、筆使いは荒くムラとハミだしだらけ、組み立て忘れもしょっちゅうでした。
でも、自分でうまいへたを評価なんてせずただ純粋にガンプラを楽しみました。
上達したい・うまくなりたいという気持ちで作ったことなど一度もありませんでした。
ただ純粋に楽しんだだけ。
それでいつしか接着剤や塗料ハミだしが減っていってくれたにすぎません…
ことわざに、好きこそものの上手なれ
というのがありますが、まさしくこのとおりで、
好きな事は続けられる→反復の法則で熟練度が上がる
バットやラケットの素振り、 楽器の練習と同じです。何度も繰り返す事で、自分ものになっていきます。
ガンプラも飽きず懲りずに作り続けていくと、自然と腕が上がっていくはずです。
そのためには、楽しまなければなりません。
ネットの批評なんかを気にしてたじろいだりせず、
堂々と自分らしいガンプラライフを送ればよいのです。
でも私には、ひと知れず自らあみだした、上達への極意というのを応用し、それで腕を上げていったことも事実です。
これは、テクニック集にたよるものではありません。具体的なテクや裏技は、専門誌で充分学ぶことができます。
そして、テクニックや裏技をマスターするなんてのはただひたすら繰り返しチャレンジする、これしかないです。
これから僕のいう極意とは、今のところガンプラ専門誌にも書かれていない事柄です。
ガンプラサイトにも、おそらく書かれていないことかも知れません。
なぜなら、ガンプラの作り方や技とはほどとおい、メンタルなことがらですから。
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ガンプラ上達するには 1 目的をもってガンプラをつくる
ガンプラをつくる目的って、一般に、作り上げること、完成させること、が、目的、です。
私の例です。
ある日、友人から呼び出され、とある模型店のディスプレイコーナーに展示されている、友人作のガンプラを見せられました。
彼とはガンプラの腕と作成品数を水面下で競い合う心のライバルな存在でして、
当然このとき、彼に一歩さきを越されたという、えもいわれぬジェラシーと、私だってここにディプレイされるぐらいのクオリティの作品を作って、飾ってもらってやる!という対抗心がめらめらと燃え上がりました。
そして、私が個人的に好きだったMSが製品化されたとき、このMSだけは、誰にも負けないぞ! と、気合いを入れて製作し、気が付けば自分の持てるガンプラ能力を大幅に越えた逸品が仕上がりました。
翌日、見事そのMSはショーケースに飾られることになりました。
ここでのガンプラの目的、それはガンプラをつくることではなく、「ショーケースに飾られるためのガンプラを作り、友人に張り合う」です。
確かに、ガンプラは製作そのものを楽しむものです。が、このように、
ショーケースに展示してもらうため、完成品をプレゼントするため、コンテストに応募するため、友人とタッグを組んでジオラマをつくるため、といった、
特に「人にみてもらう」という要素を含んだ目的を持ちはげむと、
格段スピードで上達します。
その裏付けです。まず、いままでやったことのないあたらしいテクにチャレンジしようという心が芽生えます。
そして、何が何でもやってやるんだという、負けない心気が芽生えます。
心の中で、自慢のガンプラをみせつけて、友人を驚かせて優越感に浸って満足している自分自身が想像でき、とにかくきれいに仕上げたくてしかたがなくなってきます。
今まではずかしくてみせられなかった自分の作品を、自信を持って堂々と人に見せられるようになります。
その自信がさらなる確信とプライドを生み、どんな高難度なガンプラにもちゅうちょせず「くるならこい」的な意識が芽生えるようになります。
このいきおいがあれば、パーフェクトグレードなんて敵じゃありません。
モデル誌に掲載されている、以前は難しそうに見えた大胆な改造レポも「この程度なら」と、あしらえるようになってきます。
もちろん、そうなるまでに、挫折も失敗もあるでしょう。
でも、根元にある「ガンプラへのプライド」がいい方向に影響され、めったなことではへこたりません。
気が付けば、猛スピードで腕が上がっていることに気付く事でしょう。
ガンプラ上達するには 2 これだけは自信ある、といえる得意技をひとつ以上持つ
江戸末期の幕府警護組織・新撰組の隊士たちは、あれもこれもと技を会得せず、ひとつだけの技を徹底的に鍛練し、これだけはこいつの右に出る者はいないと言われるにまで自らの技を昇華させたらしいです。
これにならって、「これだけはあんたにはかなわないや」て言われるような技術を一つ、もってみてはいかがでしょう。
「顔の塗装仕上げはあいつがはやくて、うまい」「ウェザリングはあいつがいい腕している」「写真撮影はやっぱりあいつにまかせたい」
このように、たった、ひとつでいいから、これだけは誰にも負けないという技術を持つことです。
もちろん、腕だけに限ったことではありません。
「パーソナルカラー塗装のセンスはあいつにかなわない」「デカール貼りのセンスはあいつが一番」
このように、腕・技というより、センス、脳力といった分野で技を磨くことだってできます。
これは、ガンプラにかかわらずいえる、「とりえ」というもの。
実際、社会でも、同じです。
すべてにおいてなんでも人並みにできる人間てのは、あまり、重宝されません。
例外はありますが、他のことはダメでも、特定の能力にだけは特別秀でている、そんな人が大事に扱われるものです。
「あいつは、計算はまちがいだらけだし報告文はまともな文才もない。なのに、苦情客にうまく取り入りなだめて怒りを沈めることに関しては天下一品だ」
など。
ちなみに私は「絵が描けてホームページがつくれる」という点でかりだされます。
ガンプラでは、CGとの合成ができるということで呼ばれたりします。
そのたったひとつのとりえが、いずれは自分への自信につながっていくわけです。
また、何人かグループでジオラマをつくろう、ていう時も、必ず呼ばれます。
おまえはウェザリングがうまいから、俺らが作ったガンプラをあずけるから、よろしくたのむ、というふうに。
そうやって、ひとつでも才能をみとめられるって、素晴らしいことではありませんか。
技術的なノウハウは、専門誌にすべて掲載されています
とにかくいろんなテクニックを身に付けたい、そんなあなたは、まよわず専門誌を買うことをおすすめします。
月刊誌に至っては各社からいくつも発刊されています。また、別冊にて専門的に取り扱ったのも多数でまわっています。まずはこんなのを購入してみては?
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